UVプリンタによるデカール作成メモ


UVプリンタはホワイトインクが使用できるというデカール作成において非常に大きなメリットがあります。大変高価で個人で購入することは難しいものですが、レンタル工房等で利用することが可能です。

私は現在福岡県に住んでおり、博多市内にあるRevoLabobaseというレンタル工房を利用しています。都市部ならUVプリンタを利用できるレンタル工房はあると思いますが、地方だと移動時間や交通費を勘案するとHIQPRINTさんなどに外注する方が安い場合もあると思います。しかし自分でUVプリンタ使って作業が出来ると自由度も高く色々なことが出来るので、一度検討してみる価値は十分にあると思います。

準備するもの
ドローソフト:Adobe Illustratorが基本ですが高いので、私は買い切りのAffinity Designerを使用しています
デカール用紙:ホワイト印刷が見やすいように水色背景の用紙をお勧めします
UVプリンタ:とても買えないのでレンタル工房利用前提です

ドローソフトにフェイス正面の画像を取り込みます。私はデジタル原型なのでパースをOFFにした画像キャプチャを貼り付けていますが、アナログ原型の頃は写真を撮ったものを貼り付けていました

その画像を基準にして瞳のデータを作製します

データ作成後、少しずつ(写真は0.2mm単位)サイズの違う大きさのデータを並べて印刷します

印刷物を切り抜き両面テープ使って複製後の顔パーツに実際に貼付けて、適切なサイズを選びます。なお平面の写真を元にデータを作っているので実際にパーツに貼ると縦横比が合わないので立体に合うように修正します。写真のものは2%程横方向に拡大しています。

サイズが確定したら用紙全体に並べて印刷用データの基準とします

カラー(CMYK)用データとホワイト用データをそれぞれ作成しますが、ホワイト用データについてはホワイト部分を抽出するだけではなく、発色を良くしたい部分の下地の部分も作成します。ホワイト用データは単色なら何色でも良いので私は見やすいよう黒で指定しています。データはAI形式が推奨されますが、私のソフトはAI形式を出力できないのでpdf形式で出力しています

UVプリンタの使用方法についてはレンタル工房それぞれのルールに従い、適切に使用してください。基本はホワイト→カラーの順で印刷しますが、更に上からホワイトインクを乗せてハイライト部分を強調するなど色々工夫することも出来ます。UVプリンタによるデカール作製は、ホワイトインクが利用できる&外注よりかなり安く作れるという利点がありますので、近場にレンタル工房がある人はぜひ一度利用の検討をしてみてはいかがでしょうか。


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